アンドロイドの口実

8月20日 県立劇場で行われた  青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクト
平田オリザ作・演出「アンドロイド版 三人姉妹」
8月21日 健軍ホールで行われた ゼロソー
河野ミチユキ作・演出 「忘れてもいい口実の、その思い出せない味」

2日連チャンで見てみました。
【余談:そういう方多かったみたいで、連日お会いした方多数  】

で、あまり的を得てない感想を。


アンドロイド~は、はっきり言ってよくわかりませんでした(ああ!なんてこと)
いや、内容がというわけでなく「何故アンドロイドなのか?」という事が。(ハハハ、一番根本だぁぁぁ

多分私は「ロボット」が好きなんですね。
ロボビーR3(旧式執事ロボット ムラオカ役)はすごく可愛かった
途中で、フリーズして固まってしまったところが特に!?

そう、ロボットには人間性を感じて、アンドロイドが人間的であればあるほど、人間との「差」が大きく見えてしまう感じ。
多分もっと進化して、見かけ的には区別も付かないほどになっても「アンドロイド」と「人間」の間の深い溝がくっきりと
際立ってしまうのではないか?
その「せつなさ」が「3人姉妹」的なのかもしれないけどね。
人は「死ぬ」そして「忘れる」 だから生きていける。
でも、「死ぬ」事もできず、「忘れる」事もできずにいる人間(いわゆる引きこもり)は「アンドロイド」と同じってこと?
だけど、結局違うんだよね。「アンドロイド」は忘ていない事を悪意なく人にぶつけるけど、人対人には「悪意」も「愛情」も
まとわりつく。
そういう「モノ」に疲れたとき、人は「アンドロイド」になりたいって思うっちゃうのかな?

うーーーん、ただ、いろいろなしがらみに疲れながら「逃げた」弟も「愛する人を見る目」だけはとても優しく描かれたて
いたと思います。

で、最終的には「ロボット」可愛かったぁ~が最大の感想かも?かも?


で、ゼロソーの「口実~」なのですが、私初演を見ています。はい。
そのときもうちのgotoさん(代表)が客演しておりました。

まぁその時の感想は?????詳細よく覚えておりません(ごめんなさいm(_ _)m )
ただ、なんだかヒリヒリした感じがしました。
で、今回はもうちょっと穏やかなイメージでした。

ある事故があり、それを「忘れられない人」「思い出せない人」「真相を知りたい人」たちの話というと略しすぎだけど初演のときは、演出の視線が「その人々の中」にあった気がするのだけど、
今回は少し俯瞰から見ている気がします。

つまりは初回は「事故直後」の検証のようで
今回はちょっと過去の話をしているような感じ(と言ってもわかりづらいかな?)

で、ここで妙にシンクロしたのが「忘れる」事
アンドロイドでも「忘れる事」と「死ぬ事」は大きなモチーフだったけど
「口実~」もまさにそうでした。
で、口実は「忘れきる」ために病気になっちゃう。
アンドロイドと真逆です。だから、これ、連チャンで見るとかなり繋がる部分がありました。

「忘れられない」とやっぱり人は苦しむのです。
で、「忘れられた」人はなんだか「穏やか」に浮世を離脱してしまう。
でもその存在は余計に周囲をざわつかせてしまう結果に…。

まぁ、そんな事をぼんやり考えてみたものの、結局2つも難しいのですよ、なんか感想書くにはね
(もともこもないな)

あ、そうだこれはちょっと自分もよく考えないといけない事
「小屋の選択」
そう、今回アンドロイドは「リージョナル」形式(舞台の上にステージと客席がある)
県立劇場の演劇ホールを小劇場化していた。
ゼロソーは健軍ホール、だいたいキャパ500くらい(だっけかな?)を、座席規制してた。
でも、やっぱり「口実~」は多目的ホールとかの空間がいいと思いました。
一つは客席とステージの距離感。
もう一つは役者がホール芝居の経験(訓練)不足なこと。
声をはれば「台詞」が聞こえるんだけど、自然な台詞は「音」として聞こえるだけで「台詞」として届きづらいので
最初芝居に入りづらかったですね。

でもこの「小屋選び」の件は、熊本の小屋事情に端を発していることなので根深いッス。
つまり、2000人キャパのホール1つより
300人キャパと200人キャパと500人キャパと1000人キャパのホールをそれぞれつくろうよ!
会議の時はTV会議システムで繋げばいいじゃん!!!


最後が一番言いたいことになったので強調してみました

         もっと手軽な小屋が欲しいM×2      

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大きな舞台

ちょっくら東京へ芝居観に行って来ました

で、初めての赤坂ACTシアター
(現時点で何を上演しているか…調べていただければわざわざ上京もご納得いただけるかと)

で、久々にステージの大きな舞台の芝居を観たのですが、とにかく奥行き広っ!!!!!!
多分県劇より広いと思います
(熊本県立劇場もかなり広いと思うけど)

だいたい以下の4箇所くらいのシーンが入り乱れて展開するんだけど、
・奥にヤオヤ(=斜めになっている舞台このと。八百屋さんではありません)がある村の広場。
・小さな学校の教室(上れる屋根つき)
・カフェ
・長い土塀が続く道。

基本になるのは村の広場。ヤオヤの部分は盆(回転舞台)になっていて階段ありバージョンと
坂道バージョンにできる。
教室のシーンではその前の広場に、可動式の台に乗った教室が上手袖から押し出されるけど
教室外のシーンがメインか、中がメインかで、押し出される位置が違う。
カフェは窓と壁が上から下りてくる。
カフェの裏口と土塀の組み合わせで、カフェの裏口のシーンになったり
土塀だけで、ただの路地になったりする。

効率の良いセットつくりで場面展開はスムーズ。
(袖もかなり広いなぁ、としみじみ感心)

3時間半くらいの芝居だったけど、テンポよく話は進み
ラスト!
それぞれ旅立つ主人公達の前で、基本のヤオヤ舞台が袖にスルスル…
ええええ?まだ奥があるの??????!!!!!!

そう、多分ずっと使っていたのは舞台の前3分の2くらい。
で、ずっとバックは黒だったんだけど、その時だけホリゾントいっぱいの『希望の青空』
美しい青空に向かって進んでいく主人公達。
そして、一番奥の青空の下でそれぞれの旅路へと上下に別れて歩いていくシルエット。
美しかったけど、本当にその奥行きの広さにしみじみ感動
(え?感動のポイント何か間違ってます?)

最近倉庫とか、町家とか、狭い空間の舞台を見たりやったりが続いていたので
それにはそれのよさがあるんだけど
セットの機動性とか、ホリゾントの偽の空がスコーンと胸に響く感じとか
やっぱり大きな芝居は芝居で、とても「いいなぁ…」としみじみ思いました。

まぁ、去年我侭で県劇の機構使いたい放題をさせていただいたので
しばらくは無理でも、デカイ舞台またやりたいなぁとか、なんとか

うふふふ…


                      ただのクサナギオタ M×2

梅雨の夜長に

どもども。連投で僕です

今回のお芝居は歌舞伎をお手本にして作られます。
といってもそのまんま歌舞伎ではなく、歌舞伎の様式を取り入れたり見得を切ったり…なんかそんな感じです。

少しでも歌舞伎に触れておこうと“歌舞伎鑑賞会”が行われました。
平たく言えば稽古場での飲み会ですな

何枚か盗撮してたのでご紹介します。


こんな感じでみんなで歌舞伎のDVDを観ております。
演目は「青砥稿花紅彩画」 通称「白浪五人男」
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食べものに群がる娘たち。食うのじゃ。飲むのじゃ。
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何故ワインを紹介する?何故ワインを紹介するのだ?
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ちょっと落ち着いてきたところで撮影会。
チラシに載せる写真です。着物を着て、こちらも歌舞伎風
できあがりをお楽しみに
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今回、主人と従者役のお二人さん。たまたま半ズボン。親子かよ?
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全員メガネー!!ガビーン!!
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てなわけで、歌舞伎鑑賞会&撮影会は粛々と?開催されたのでありました。

ふんだば

行ってきました!五右衛門ロック!!

観て来ました ゲキ×シネ
「五右衛門ロック」

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作者の中島先生にも
「前売り買ってます。見に行きます!!」
と、なぜかしなくてもよい宣言をしてしまいましたから。
すっごく楽しみにしていたのですよ。

で、
やっぱり面白かった~!!

もう、3時間長の上映時間が本当に短く感じました。

とりあえず新感線の役者さん方は、もう「これこれこの感じ!!」
って感じだし。
ゲスト陣も適材適所って感じで嵌ってました。
(あ、でも江口さんはもう少し殺陣を頑張っていただければ…。
ギター侍はサスガ!あんちゃんって感じでしたが

そして北大路さまさすがに「大御所!!」
存在感がパネェ~!!!っ感じでした。

北大路様とホッタル族の最後には自然と涙が…
《うん、バラッドより自然に泣けた(毒) ツヨファンの私が言うからには間違いなし!》

でも、大御所の居る新感線の稽古風景というのを覗いてみたい。
てか、それで芝居が1本作れそうでしょ?
新進の若手劇団にゲスト出演する大御所とその御付の人々…みたいな。
ベタな芝居、見たいなぁ。。。

でも、舞台の上の古田さんはカッコいいなぁ…
でも、この芝居のゲネで古田さん怪我したんだよなぁ。
それもあるよなぁ。本当にタイミングをとり間違うと怪我しますねこの芝居。

このゲキ×シネでは森山君が舞台から落っこちそうになっていましたが。ウフフ…

それと私がひそかにお気に入りの粟根まことさんは今回もイイ役でしたが
なぜかちょっぴり「チャリー浜」風味だなぁと、いつも思います。
でも好き

五右衛門ロックは25日まで
26日からはアカ髑髏と、ゲキ×シネは続きますので、まだ未見の方は是非!!

                                       by M×2
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プロフィール

劇団「市民舞台」

Author:劇団「市民舞台」
城下町熊本を拠点に活動する劇団です。

劇団「市民舞台」web site

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「福幸RAKUGO芝居 じしんにかとう」
2016年10月29日~30日
熊本市国際交流会館大広間A
2016年11月6日
荒尾総合文化センター練習室3

「犯人がいっぱい ~清掃員 音無静香の事件簿~」
2015年5月16日~5月17日
熊本市男女共同参画センターはあもにい多目的ホール

「おむにばすRAKUGO芝居 頭山で長屋の花見、雨乞源兵衛野ざらしに」
2014年7月5日~7月6日
熊本県立劇場和室

「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」
2014年1月11日~1月12日
くまもと森都心プラザホール

「神風連異聞 NAORAI~なおらい~」
2013年8月10日~8月11日
熊本市男女共同参画センターはあもにい多目的ホール

Team団栗 アトリエ公演
「無敵の人~バカは走って灰になる~」
2012年10月6日
熊本市男女共同参画センターはあもにい多目的ホール
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